『最新版 双子&三つ子ママの妊娠・出産・育児 : 妊娠~3才代の育児までまるごとわかって安心! 最新版(たまひよ新・基本シリーズ+α)』(Benesse、2014)は、横浜市立大学附属市民総合医療センター総合周産期母子医療センターの医師が監修した書籍です。
妊娠・出産関連の書籍や育児書の類は多く世に出回っていますが、この本は、それらに関する多胎ならではの情報がまるっと1冊にまとめられています。
「双子を妊娠した!」となった時、まず手に取ってみてほしいバイブル的な1冊。
- 双子・三つ子を妊娠した人
- 双子・三つ子の出産準備中の人
- 双子・三つ子育児中の人
- 双子・三つ子の妊娠の基礎知識
- 双子・三つ子の妊娠生活の過ごし方
- 双子・三つ子妊娠中のトラブル対策
- 双子・三つ子の赤ちゃんのお世話のノウハウ・裏ワザ
- 双子・三つ子ママの体験談
【双子&三つ子ママの妊娠・出産・育児】概要
- ジャンル: 育児書
- サブジャンル: 双子・三つ子
- ページ数: 201ページ
- 読みやすさ: ★★★★★
- おすすめ度: ★★★★☆
同じタイトルで2006年出版の旧版もありますが、育児も変わっていくので、これから買う人は2014年出版の【最新版】を買うよう注意!
タイトルにあるように、基本的に多胎を妊娠・出産するママ向けに書かれてある本で、
- 【Part 1】妊娠編
- 【Part 2】出産編
- 【Part 3】育児編
に分かれています。
本の前半部分(第1〜5章)はフルカラー(第6〜8章は二色刷り)で、イラスト・写真が豊富で、巻末に50音順索引もあり、読みやすくわかりやすいです。
初産婦さんで、一から学びたい!という人は1ページ目からじっくり読んでみてもいいし、経産婦さんで、特に双子出産・双子育児についてわからないことを知りたいという人は、必要な部分だけ取り出して読んでみてもいいと思います。
もちろん、パパやおじいちゃん・おばあちゃんが読んでも学べる内容だよ!
【双子&三つ子ママの妊娠・出産・育児】レビュー
内容的には、妊娠期〜3歳代くらいまでの育児に役立つ情報が書かれています。
双子・三つ子ママたちのカラー写真付きのリアルな体験談が満載なので、数が少なくて身近に先輩ママの話を聞くことが難しい双子ママにとっては、その点ありがたいかも。
私はこの本で初めて、双子でも経膣分娩できることを知りました。
双子のお産では赤ちゃんたちの胎位や大きさ、ママの合併症の有無などを考慮して分娩方法が選択されます。(中略)
『最新版 双子・三つ子ママの妊娠・出産・育児(たまひよ新・基本シリーズ+α)』(2014), p.70
一般的に1人目が頭位(頭が下の状態)の場合は経膣分娩(自然分娩)が可能ですが、スタッフや設備の関係で、「双子はすべて帝王切開(おなかを切開し、赤ちゃんを取り出す手術)」という方針の病院も少なくありません。
てっきり「双子の出産=帝王切開」だと思ってた!
私が双子の経膣分娩に関心を持ち、実際に近隣の産院を調べ、問い合わせ、見学に行き、最終的に納得のいく形で経膣分娩で下から双子を産めたきっかけをくれた本です。