我が家は都市部に住んでいて、自家用車を持っていないため、新生児の頃の移動はもっぱらだっこ紐でした。
新生児期から使用できるだっこ紐は、スリングタイプのものが定番のイメージですが、ベビーキャリアタイプのものでも「新生児から使用可能」と謳っているものが増えてきています。
双子の場合は赤ちゃんが2人いる訳で、赤ちゃんをママがだっこしたり、パパがだっこしたり、はたまた両方だったりするので、基本だっこ紐も複数持ち。
我が家もだっこ紐を時期や用途に合わせて何本か所有しています。
今回は、中でも新生児期から使え、ママ一人でも双子とのお出かけを可能にしてくれる、ダブルだっこも可能なラップタイプのだっこ紐、Boba Wrap(ボバ・ラップ)を購入・使用した際のレビューとして、おすすめポイントをお伝えしたいと思います。
- 新生児をだっこ紐でだっこしたい人
- 双子をだっこ紐でダブルだっこしたい人
- だっこ紐を屋外でも屋内でも使いたい人
- ラップタイプのだっこ紐(ベビーラップ)の購入を検討している人
- セカンドだっこ紐の購入を検討している人
- だっこ紐をママ・パパで兼用したい人
- Boba Wrapについて詳しく知りたい人
- 新生児期から使えるだっこ紐について
- だっこ紐を使った双子のダブルだっこについて
- 赤ちゃんをだっこ紐でだっこしたまま授乳する方法
- ベビーキャリアとベビーラップの違い
- Boba Wrapの特徴
- Boba Wrapのおすすめポイント
- Boba Wrapのメリット・デメリット
- Boba Wrap ClassicとBoba Wrap Serenityの違い
Boba Wrapについて
Boba Wrapとは
Boba Wrap(ボバ・ラップ)とは、新生児から使えるラップタイプのだっこ紐です。
2007年に、登山家やアスリートの聖地として知られる、自然豊かなアメリカのコロラド州ボルダーで生まれました。
Robert Antunovic(ロバート・アントゥノヴィチ)さんとElizabeth Antunovic(エリザベス・アントゥノヴィチ)さん夫妻が自身の家族のために作っただっこ紐で、元はSleepy Wrap(スリーピー・ラップ)と呼ばれるものでした。
「紐」と言っても、バックルやストラップ、スナップなどは何もなく、伸縮性のあるシンプルな一枚生地を体に”巻く(wrap)”だけのもの。
なんと、生地の長さは5.5ヤード(約5m)もあります!
ザッと身長の3倍ほどの尺です。
この長い生地をクルクルと肩・腰に巻き付けて、キュッと結んで装着し、装着後にその中に赤ちゃんを入れます。
一般的なバックルやストラップの付いただっこ紐がベビーキャリアと呼ばれるのに対して、こうしたラップタイプのだっこ紐はベビーラップと呼ばれたりもします。
Boba Wrapの特徴
新生児から使える
一般的なだっこ紐は、生後4ヶ月〜とか、生後6ヶ月〜とか、各メーカーで使用できる月齢・年齢が定められていて、赤ちゃんがある程度大きくなってからしか使えないものも多いですが、Boba Wrapは新生児から使えます。
新生児用の特殊なインサートの類も何も必要ありません。
身体が痛くなりにくい
一枚生地を身体に密着させて巻くだけなので、一点に重さが集中せず、均等に赤ちゃんの体重を分散することができて、肩と腰が楽!
余計な装着部品が一切ないので、肩や腰に食い込んだり、どこか一箇所に負担がかかって痛い、ということがありません。
密着してだっこができる
バックルやストラップで調整して装着するベビーキャリアタイプのだっこ紐だと、赤ちゃんとだっこする人の間、あるいは赤ちゃんとだっこ紐の間に隙間があってスカスカしてしまい、まだ首の座っていない新生児の赤ちゃんには心もとない感じがしてしまいます。
それに対して、伸縮性のあるBoba Wrapの場合だと、赤ちゃんとだっこする人の身体にピッタリ密着させてだっこ紐を巻くため、赤ちゃんの背はJ字型(メーカーによってはCカーブとも)、足は正しいM字型の姿勢でだっこでき、とてもフィット感があります。
コットン素材で肌にやさしい
ポリエステル素材のだっこ紐だと、赤ちゃんの腕や太もも、膝の裏など、肌が露出していてだっこ紐に直接触れる部分が赤くなったりかぶれたりしてしまう心配があります。
その点、Boba Wrapはコットン素材で、肌の弱い赤ちゃんにも安心。
ボクは肌が弱くて、小さい赤ちゃんの内はしょっちゅうあせもができたりかぶれてたりしてたから、コットン素材のBoba Wrapは安心だったよ!
うんうん!(・・・ボクは、割となんでも平気)
使用時間の上限がない
一般的なだっこ紐の場合、連続した装着時間は2時間以下が目安とされていることが多いですが、Boba Wrapは、装着時間の上限が設けられていません。
一日だっこしていても、赤ちゃんもママも快適に過ごせます。
Boba Wrapのおすすめポイント
以上の特徴をふまえ、実際にBoba Wrapを購入・使用してみてよかった点を10のおすすめポイントとしてまとめてみます。
【おすすめポイント①】ダブルだっこができる
Boba Wrapは一人用だっこ紐として販売されていますが、メーカーも公式に双子をダブルだっこ可能であると謳っています。
私の一番の購入の決め手はコレでした。
Q. 双子は抱っこできますか?
A. 新生児であれば抱っこできます。 しかし、双子の場合は最高が2ヶ月ぐらいまでのご使用にとどめて下さい。 ママの安全の事も考えて、無理をしないでお使い下さい。
Boba | 商品紹介 | Boba Wrap
▼双子のダブルだっこの方法についての詳細はこちら。
【おすすめポイント②】授乳に使える
だっこしたまま授乳もできる
Boba Wrapは生地に伸縮性があるため、装着して赤ちゃんを抱っこした状態のまま授乳も可能です。
BobaのYouTube公式チャンネルでも「How to Breastfeed in your Boba Wrap(ボバ・ラップでの授乳の仕方)」として、動画付きで以下のように解説されています。
- [Step 1] Wear your baby.(赤ちゃんをだっこする)
- [Step 2] Grab the wrap on your back and pull it forward to gain some wiggle room in front.(背中側のベビーラップをつかんで前に引っ張り、前側に余裕を持たせる)
- [Step 3] Hold you babies hips and thighs and scoot your baby down to reach a desired height. 〈原文ママ〉(赤ちゃんのおしりと太ももを持って、ちょうどよいい高さになるように赤ちゃんを下にずらす)
- [Step 4] With your hand over or under the wrap reach for your breast.〈原文ママ〉(ベビーラップの上または下から手を入れ、おっぱいに触る)
- [Step 5] Let you baby latch.(赤ちゃんにおっぱいをくわえさせる)
- Once your baby done nursing, simply scoot your baby up and adjust the wrap if needed.(授乳が終わったら赤ちゃんを上にずらして、必要であればベビーラップの位置を調整する)〈Boba Wrap Breastfeeding | How to Breastfeed in your Boba Wrapより私訳〉
Boba Wrapで正しい位置でだっこした状態だと赤ちゃんは結構高い位置にあるので、授乳のコツとしては、赤ちゃんの口とおっぱいの高さを合わせることです。
ちょっと一手間あるのですが、Boba Wrapの背中側の生地をぐいっと前に引っ張って生地に少しだけ余裕を持たせて、赤ちゃんの口とおっぱいの高さが合うように、ちょうどいい高さまでいい感じに赤ちゃんをズリズリと下にずらす感じです。
で、終わったら、また赤ちゃんをズリズリと上にずらして元の位置まで戻す。
「これって、見えちゃうんじゃないの!?」と思うかもしれませんが、肩部分の生地でうまく覆うようにすれば、授乳ケープのようにまあまあうまく隠すことができます。
If you desire some extra privacy, the shoulder piece of the Baby wrap makes a great nursing cover!(よりプライバシーが欲しい人は、ベビーラップの肩の部分の生地が授乳カバーになってくれますよ)〈私訳〉
Boba | Boba Reads | Nursing in a Baby Carrier: You Can Do It
気になる人、抵抗のある人、面倒くさい人・・・etc.は、無理してこの使い方をしなくてもいいかも。
授乳ケープとしても使える
Boba Wrapは純粋な大判の布なので、だっこ紐で赤ちゃんをしばったまま授乳、という一つの使い方だけではなく、単純に布を(しばらずに)肩から羽織って授乳ケープのように使うこともできます。
公式サイトにも、Boba Wrapの特徴(Features)として、「Can be used as it’s own nursing privacy blanket(授乳ケープのように使うことができる)」と記載されています。
Features
Boba Official Website/Boba Wraps/Boba Classic Wrap/Boba Classic Wrap Gray
[…]
Ergonomic design to support optimal weight distribution -Adjustable spandex fabric won’t stretch out or sag over time
Can be used as it’s own nursing privacy blanket(授乳ケープのように使うことができる)〈私訳〉
おくるみ代わりにもなる
Boba Wrapは5.5ヤード(約5m)の細長い生地なので、パタパタと2〜3回たたむと、赤ちゃんを置いたりくるんだりするのにちょうどいいサイズになります。
おくるみ代わりに赤ちゃんをくるんでもいいし、おむつ換えの時にはおむつ替えシートの代わりに使ってもいい。
ベビーカーでは、暑い日には日除けとして上からかけたりできるし、寒い日には赤ちゃんのブランケットととして膝にかけたりもできる。
Boba Wrapをかばんに一つ入れておくと、これ一つで何役もこなしてくれ、大変重宝します。
使い方の応用は無限大です。
【おすすめポイント③】赤ちゃんがよく眠る
Boba Wrapは、赤ちゃんとママの身体にピッタリ密着させてだっこ紐を巻くため、とてもフィット感があります。
ママは赤ちゃんがお腹にいた時のような、そしてきっと赤ちゃんはママのお腹の中に戻ったような、そんな感覚に陥れます(笑)。
そのせいか、特に低月齢の間は、Boba Wrapで巻いてだっこすると、赤ちゃんがとてもよく眠る印象がありました。
これは私が自分の子どもに使ってみた印象ですが、Boba Wrapでだっこして歩くたび、伸縮性があってポヨンポヨンするので、その動きがたまらなく眠気を誘うようです。
短いお昼寝なら、寝かしつけ目的でBoba Wrapでだっこしてみるのも効果的かも?
うとうと・・・(ポヨンポヨン)
うとうと・・・(ポヨンポヨン)
J字型だっこ + ママと密着 + ポヨヨン で撃沈!…Zzz
【おすすめポイント④】屋内でも快適にだっこできる
Boba Wrapは純粋な大判の一枚生地で、スナップやバックルなど余計な金具類やストラップなどの紐類など何もついていないため、長時間着用しても身体のとこかが当たって痛い、ということがほとんどありません。
屋内で使う場合も、ソファに腰掛けたり、タクシーで座席に座ったりする際、背もたれに当たる肩や腰部分に邪魔になるものが何もなく、背中には布が纏われているだけの状態なので、背もたれにペッタリもたれることができて、ストラップが背部にくるようなだっこ紐と比べ、とても快適です。
Boba公式サイトでも、Boba Wrapの利点(Benefits)として、屋外だけでなく屋内での使用にも適している点(Perfect for indoors or outdoors bounding with Baby)に触れています。
Benefits
Comfortably carry & keep baby close to your body handsfree & snugly.
Boba Official Website/Boba Wraps/Boba Classic Wrap/Boba Classic Wrap Gray
Easy and safe to use while providing proper weight distribution and hip support.
Perfect for indoors or outdoors bonding with Baby.(屋内外で赤ちゃんを抱っこするのに最適です。)
例えば病院に行くのにも、だっこ紐で双子をダブルだっこしたままひょいっとタクシーに乗り降りできて、車内でも快適。
病院に着いた後も、そのままだっこの状態で待合室のソファに背をつけて座ってくつろぐことができて、とても便利。
診察で赤ちゃんをおろす時も、Boba Wrapは伸縮性があるので、そのまま赤ちゃんをスポンと抜くだけ。
ママはBoba Wrapをはずす必要はなく、元の通り装着したままでいられます。
ベビーキャリアタイプのだっこ紐のように、赤ちゃんが入っていない状態で装着したままだとダラーンとしてだらしなかったり、はずすとかさばって邪魔になってしまったりすることもありません。
トイレの際も装着したままで特に問題なく用を足せます。
【おすすめポイント⑤】夏は薄着の上でも、冬は重ね着もOK
夏の薄着の上に快適に装着できる
先に触れた、「コットン素材で肌にやさしい」という特徴とも関連しますが、後述するように、Boba Wrapは夏に付けるには暑いっちゃあ暑いのですが、それでもだっこする場合には、ベビーキャリアタイプのだっこ紐よりも快適に身につけられます。
例えば、装着する人の服装が、襟ぐりが広めに開いているTシャツだったり、半袖やノースリーブなど腕が露出しているものだったりする場合、ガッチリ目のベビーキャリアだと、ショルダー部分が装着する人の首元や二の腕、脇などの肌に直接触れてしまいます。
赤ちゃんをだっこした状態だと、歩行の度にギュッギュッと赤ちゃんの重さで下に引っ張られて、だっこ紐に触れた部分が汗で擦れて、痛くなったり、赤くなったり、かぶれてしまったり。
はたまた、バックルやストラップなど、ぎゅっと締め付けていて装着していて圧が掛かる部分には汗がたまってかゆくなってしまったり。
その点、Boba Wrapだと、洋服を一枚羽織るような感覚で身に付けられるので、特に問題ありません。
私はベータくんと同じく肌が弱めだから、だっこ紐のせいで肌がかぶれちゃったり、こすれて赤くなっちゃったりして困ることも。
その点、肌に優しいコットン素材のBoba Wrapなら解決!
冬は重ね着できる
ベビーキャリアタイプのだっこ紐だと、ショルダー部分がガッチリ目で、背中や胸部分にストラップやバックルが来たりするため、その上に上着を重ね着しようとすると、脇の部分がもたついたり、背中が当たって痛かったりしてしまう場合があります。
物によっては、モコモコになっちゃって、そもそも上着を着る余地がなかったり。
その点、Boba Wrapは、着けたまま厚手のコートやダウンジャケットもすっきり着られます。
また、肩から背中・お腹を大きく覆うデザインのため、秋冬は暖かいです。
まるでカーディガンを一枚羽織っているような感覚!
写真は、2週間検診時、病院の待合室でのもの。
12月の寒い日で、Boba Wrapでベータくんをだっこした上に、ショート丈のタイト目のダウンジャケットを羽織っていますが、変にモコモコしたり、パツパツになったりせず、背中から脇がすっきりと着られています。
リュックもすっきり背負える
上記と同様の理由で、リュックを背負う場合も、Boba Wrapのは肩や脇、背中に干渉するものがなく、変にモコモコしたりせず、スッキリ身につけられます。
ベビーキャリアタイプのだっこ紐の上に、赤ちゃんの荷物がたっぷり入ったリュックを背負うと、ベビーキャリアのショルダーにリュックのショルダーが重なる部分が重さと圧で、もうヒーヒー悲鳴をあげてしまいます。
かといって、ショルダーバッグにすると、片手がふさがってしまって不便だったり。
そもそも、だっこ紐での移動の場合、両手を空けるためににリュック派!という人は多いのではないでしょうか。
上の子や下の子を連れていたりする場合は、手をつないであげたいし、なおさらですよね。
その点をBoba Wrapは解決してくれます。
Boba Wrap(シータちゃん) + リュック + 右手(ラムダくん) + 左手(ベータくん)が我が家の定番のお出かけスタイル!
〈★写真〉
3人目育児中の現在は、シータちゃん(末っ子)をだっこした状態で、双子と手を繋いで移動するため、右手と左手は常に埋まってしまっているのが常。
そのため、我が家の場合はリュック一択(笑)。
- 【お腹】シータちゃん(Boba Wrap)
- 【背中】マザーズバッグ(リュック)
- 【右手】ラムダくん
- 【左手】ベータくん
が我が家の定番のお出かけスタイルとなっています。
【おすすめポイント⑥】フリーサイズ
Boba Wrapは、大きな一枚生地でフリーサイズであるため、家族間で共有できます。
この点も私の購入の決め手の一つでした。
ラップタイプのだっこ紐だと、S・M・Lとサイズが細かく分けられている物もあります。
だっこ紐はママしか使わない、というご家庭など、だっこ紐を装着する人やシチュエーションが決まっている場合は、その方が着脱がより簡便かもしれません。
また、ベビーキャリアタイプのだっこ紐の場合はストラップ等でサイズ調整できるようになっていますが、Boba Wrapの場合だと、そのサイズ調整さえもいらず、サッと身につけられ、手軽で便利です。
双子育児の場合は赤ちゃんが2人いる訳で、だっこ紐をママが使う時もあればパパが使う時もあり、はたまた両者が使う時もあるので、いろんなパターンに対応できた方が良いに越したことはありません。
ママが使ってもいい。パパが使ってもいい。
双子の1人をだっこしてもいい。双子を2人ともだっこしてもいい。
こうした融通が効く点も、Boba Wrapの大きなメリットの一つです。
【おすすめポイント⑦】お手入れ簡単
Boba Wrapはコットン素材のため、ネットに入れて心置きなく洗濯機でジャブジャブ洗えます。
ベビーキャリアタイプのだっこ紐では、赤ちゃんがショルダー部分をなめなめしてしまったりするかと思います。
不衛生にならないよう、多くのママたちがだっこ紐用のよだれカバーやよだれパッドをあわせて使っているかと思いますが、逆に言うとそれはだっこ紐自体が気軽に頻繁には洗えないから。
〈★よだれカバー リンク〉
例えば、エルゴ・ベビーのだっこ紐の場合だと、
「すべてのバックル、着脱テープを留め、すべてのストラップをストラップまとめゴムから外して、洗濯ネットに入れます。」(DADWAY | よくある質問【エルゴベビー】より)
と記載があったりして、ちょっとしたことですが手間だったりします。
洗えない、ということはなくても、洗うのが大変だったり、干しにくかったり、乾くのに時間がかかったり・・・と手間だと、洗う頻度も下がってしまいますよね。
その点、Boba Wrapだと、ただのコットン製の布なので、気軽に洗えて乾きも早いです。
よだれカバーなどが付けられる構造をしていませんが、Bobaの公式サイトを見てみても、上記引用写真のように赤ちゃんがしゃぶしゃぶ・なめなめしちゃって、よだれで汚れている写真がいっぱい出てきます(笑)。
赤ちゃんがなめなめしちゃっても気にしない。
汚れたら、洗えばいい。
考え方はとってもシンプルです。
第1子の頃から使用していて、現在は4年越しで第3子の育児に活用中で頻繁に洗濯していますが、ほつれたり、やぶれたり、穴が開いたり、色褪せたりすることもなく、丈夫です。
【おすすめポイント⑧】リーズナブル
大判の生地のみというシンプルな構造だけに、Boba Wrapは他メーカーのだっこ紐と比べると価格が断然安いです。
通常タイプのBoba Wrap Classicで、9,350円(税込)。
発売元のアメリカだと、本当に安くて、$49.99〜(7,000〜8,000円ほど)!(※2023.7執筆現在)。
例えば、エルゴ・ベビーとの比較だと、人気No.1のOmni Breezeのシリーズで33,990円(税込)と、実に3倍以上の値段がします。
新生児用のインサートやよだれカバーなどのオプションパーツの買い足しが必要ない点もふまえて、Boba Wrapはトータルで考えてリーズナブルです。
安価だし、セカンドだっこ紐としてもおすすめだよ!
【おすすめポイント⑨】コンパクト
シンプルな薄手の一枚生地なので、携帯性は抜群です!
畳んだ状態でコンパクトにしまえる収納袋も付属しているので、とにかく、コンパクトで携帯しやすい。
そして、軽い!(640g前後)
パタパタと畳んでいけば、スポーツタオルくらいのコンパクトさでマザーズバッグの中にしまえます。
ただでさえ荷物が多い双子ママにとって、ココ重要!
双子が大きくなった現在でも、Boba Wrapは下の子の育児に役立っています。
我が家は基本ワンオペなので、ママ1人で子どもを3人連れて外出、という時に、ガッチリ目のベビーキャリアだと、はずした時に嵩が大きくて邪魔・・・。
子ども3人分+自分=4人分の荷物を私1人が持つことになるので、やはり荷物ができるだけ小さくなるに越したことはなく、そういう意味でもBoba Wrapが活躍しています。
【おすすめポイント⑩】ファッション性が高い
柄・デザインが豊富
原色使いや派手な柄など、Theアメリカ!なデザインが満載です。
これは好き嫌いの分かれるところかもしれませんが、個人的には、キライじゃないです。
むしろ好き。
日本の公式サイトでは、Boba Wrap Classicで13種類、Boba Wrap Serenityで14種類、実に27種類ものデザインがラインナップされています(※2023.7執筆時現在)。
パキッとした原色使いの赤(Sangria/サングリア)、青(Dark Blue/ダークブルー)、黄(Tiger’s Eye/タイガーアイ)などもあれば、グレー(Gray)やスモーキーなピンク色のブルーム(Bloom/ブルーム)、淡い水色のペールブルー(Pale Blue)などもあって、カラーラインナップが豊富です。
その他、レインボー柄(Rainbows)やミツバチ柄(Honeybees)、三角のアロー柄(Arrows)、花柄のブラッシュメドウ(Brush Medows)・・・などなど、柄物のデザインも豊富です。
もちろん、これ以外にもいろいろあります。
今から買うなら、レインボー柄とかチャレンジしてみたい。
上記の価格や色柄・デザインはすべて、記事執筆時2023年7月現在のものです。
今後、価格が改定されたり、廃盤になったり、新デザインが発売になったり・・・と商品が入れ替わる可能性があるので、最新の情報はBoba公式サイトから得るようにしてくださいね。
我が家はだっこ紐複数持ちですが、双子が生まれた時から使っている初代だっこ紐がこのBoba Wrapです。
Bobaのポップアップショップを友人と訪れた際に、パキッとした発色で目を引くブルーが一眼で気に入り、Boba Wrap Serenityのダークブルー(Dark Blue)を友人にリクエストして、その場で購入、出産祝いとしてプレゼントしてもらいました。
双子育児での使用が終わった今でも、4年越しで第3子の育児で活躍しています。
スタイリッシュ
Boba Wrapは、そのスタイリッシュなデザインとコンパクトさで、普段のコーディネートにすっと溶け込んでくれます。
ファッション性が高く、これだけでサマになるので、今日はBoba Wrapを付けていくから、ボトムスはこれにしよう〜とか、Boba Wrapの色味と合うから、トップスはこれにしよう〜とか、ファッションの一部として捉えてトータルコーディネートしていました。
うちのはダーク・ブルーのBoba Wrapだったので、洋服は、なじんでぼんやりしてしまう同系色や暖色系でケンカする配色は避け、白いTシャツを合わせたり、黒いスキニーパンツを合わせたりして、色のコントラストを楽しみながらスッキリ着こなしていることが多かったです。
他人とかぶらない
上記のように、Boba Wrapは色・柄・デザインがたくさんあるため、他人とかぶりにくいです。
私が持っているダーク・ブルーのBoba Wrap Serenityも、全く同じ色の商品を持っている人を近所で見かけたことは、今のところありません。
逆に、私が複数持っているだっこ紐の中では、エルゴ・ベビーは結構他人とかぶりまくる印象です。
公園やスーパー、病院、児童館などに行く度、外出先で同じだっこ紐の人を必ずと言っていいほど見かけます。
(色も柄も全く一緒の物を付けている人もまあまあ見かける。)
もちろん、みんなが持っている物の方が安心!みんな持ってる物と同じのが欲しい!という人もいると思うので、この点は好みだと思います。
そして、エルゴベビーやベビービョルンのベビーキャリアを使っている人が大半なので、それ故にまわりの人も興味があるようで、Boba Wrapで赤ちゃんをだっこしていると、
「それどこの?」
「どうなってるの?」
とよく声をかけられます。
そして、双子が中に入っていたりすると、さらに注目浴びまくりです(笑)。
他人とかぶるのがイヤな人は、Boba Wrapにトライしてみるのもおすすめです。
Boba Wrapのデメリット
おすすめのだっこ紐のBoba Wrapですが、使ってみていくつかデメリットと感じる点もあります。
これから購入される人は、以下の点も考慮に入れた上で検討されることをおすすめします。
対面だっこしかできない
Boba Wrapでは、(赤ちゃんがママと向き合う)対面だっこ(前抱きだっこ)しかできません。
(赤ちゃんが進行方向を向く)前向き抱っこや腰抱き、おんぶはできないので、赤ちゃんが大きくなってきたら、将来的にはおんぶで使いたい人、状況に応じていろんなだっこの仕方をしたい人などには不向きです。
使える期間が短い
Boba Wrapは体重〜16kgまで使用できると公式サイトに記載がありますが、おすすめの使用時期は、Boba Wrap Classicで新生児〜18ヶ月頃まで(Boba Wrap Serenityで新生児〜12ヶ月頃まで)とされています。
他メーカーのだっこ紐でロングユースのものでは〜4歳頃まで使えるものもあるので、それに比べると使用期間は短い方です。
何かと入り用な双子育児にとって、なるべく長く使えるものが欲しいですよね。
一方で、「2歳になっても別に使っていいんじゃない?」的なこともBoba公式サイトに記載されているので、18ヶ月を超えたら絶対に使っちゃダメ!というものでもなく、〜16kgまでという点を守れば、何歳でも使っていいようです(笑)。
ちなみに、ラムダくん・ベータくんが3歳現在で15kgちょっとなので、使用上限的には使えることになります。使わないけど(笑)。
赤ちゃんの生後1年までが理想的にお使いいただける期間ですが、 2歳になってもママと赤ちゃんが気持ちよく使える間はぜひお使いください。
Boba公式サイト | 商品紹介 | Boba Wrap | Q&A
我が家の場合、Boba Wrapでの双子のダブルだっこは生後〜2ヶ月くらいまで、1人だっこは生後〜6ヶ月くらいまでは心地よく使用していましたが、それを超えると赤ちゃんがキョロキョロもぞもぞ動くので、心もとなく感じるようになり、自然とBoba Wrapの使用頻度は下がっていきました。
赤ちゃんの腰座り以降〜体重増加に伴って、ベビーカーの使用と合わせて、ガッチリ目のベビーキャリアタイプのだっこ紐の出番が増えていきました。
夏は暑い
年々夏が暑くなってきている昨今、今はメッシュなどの涼しい素材のだっこ紐が各メーカーから販売されています。
大判の生地を身体に巻き付けるベビーラップタイプのBoba Wrapでは、やはり夏は少々暑いかもしれません。
てゆーか、暑い。
脱ぐと、自分と赤ちゃんの汗染みでBoba Wrapの色が変わっています(笑)。
まぁ、メーカーは、「通気性に優れていてエジプトの灼熱下でも問題ない!」と謳っているので、単に私が暑がりなだけで、言うほど暑くないのかもしれません。
伸縮性に優れている分、密度が高いので暖かくなる要素はあります。
ボバラップは、赤ちゃんに一番良い素材と言われるコットンを95%使用しています。
織物製の他社ラップと比較すると通気性に優れています。
開発者が、エジプトの砂漠にてラクダに乗った時着用しましたが、特に問題はありませんでした。
年中暑い国でも、両手が使えて一日抱っこする事ができました。
世界中で販売されているのも暑い国や暑い時期でも問題ないからと言えます。
Boba公式サイト | 商品紹介 | Boba Wrap | Q&A
このあたりは個人の体感問題なので。
個人的には、真夏以外のスリーシーズンはいける!という印象。
暑がりさんや真夏にも使用したい人は、通常タイプのBoba Wrap Classicより少しお高くなりますが、よりサラサラのバンブー素材でできているBoba Wrap Serenity(ボバ・ラップ・セレニティ)の方が良いかもしれません。
装着がやや面倒
装着に手間取る?
Boba Wrapの装着の仕方ですが、胸側から巻き始めて、胸→肩→腰とぐるぐると巻き付けていき、最後は腰でキュッと縛って、赤ちゃんをその中に入れる形になります。
これが”面倒くさい!”という口コミがなかなかに多いです。
▼Boba Wrapの結び方はこちら。
慣れれば1分もかからずササッと付けられるようになるので、個人的には、そこまで面倒という印象はないです。
(私の場合は、ベビーキャリアタイプのだっこ紐を夫と兼用していて、最後に使ったのが夫の時、夫のサイズに合わせられているのを自分のサイズにその都度ストラップで調整し直す方が面倒くさかったかな。)
仮に、一般的なだっこ紐が20秒で付けられるとして、Boba Wrapが60秒かかるとしましょう。
それを、「(たったの)60秒で付けられる!」ととらえるか、「(ふつうの)3倍も時間がかかる!」ととらえるか、の違いかな、と。
後者ととらえる人は、Boba Wrapは不向きかもしれません。
ずれやすい?
Boba Wrapがずれるとか、緩んでくる、とかの口コミも結構あります。
でも、そう言ってる人の多くは、正しく装着できていないか、赤ちゃんの位置が低すぎるような印象を受けます。
上記の結び方動画(Boba Wrap | Tying 101)にあるように、Boba Wrapはフィット感が高いので、しっかりとタイトめに巻いて正しい位置で装着すれば、赤ちゃんがずれたり危なかったりすることはまずないです。
そして、下記動画(Boba Wrap | Love Your Baby Hold)にあるように、Boba Wrapでだっこする時の赤ちゃんの位置は思ってるより高め、赤ちゃんの頭にキスできるくらいの高さにする(your baby is close enough to kiss)のがポイントです。
▼Boba Wrapでの赤ちゃんのだっこの仕方はこちら。
Make sure your baby’s knees are at hip level or higher and your baby is close enough to kiss.(赤ちゃんの膝はおしりと同じかそれより高い位置に来るようにし、赤ちゃんの頭にキスできるくらいの高さでだっこする。)〈私訳〉
Boba Wrap | Love Your Baby Hold(字幕より)
Boba Wrapでだっこする時は、高いフィット感を活かしてタイトめにしっかりと巻き付けて、赤ちゃんの頭にキスできるくらいの高めの位置でだっこすること!
この点についても、Boba Wrapを毎回正しい位置で装着すること自体が手間、面倒、と感じる人にとっては、デメリットとなるでしょう。
Boba Wrapのメリット・デメリット一覧
ここまでで述べたことを、Boba Wrapのメリット・デメリットとしてまとめてみます。
使いやすい点、使いにくい点がそれぞれあるので、これらの点をよく検討した上で購入することをおすすめします。
- 新生児から使える
- シンプルな一枚生地のため、身体が痛くなりにくい
- 高いフィット感で、密着して赤ちゃんをだっこできる
- コットン素材で赤ちゃんだけでなく装着する人の肌にも優しい
- だっこの使用時間の上限がない
- 双子をダブルだっこすることができる
- 赤ちゃんをだっこしたまま授乳ができる
- 授乳ケープやおくるみ替わりなど、応用が効く
- Boba Wrapでだっこすると、赤ちゃんがよく眠る
- 屋外だけでなく、屋内でも快適にだっこできる
- コットン素材のため、夏の薄着の上でも快適にだっこ紐を装着できる
- 薄手の生地のため、冬はコートなどと干渉しにくく、抱っこ紐の上にすっきりと重ね着できる
- 布を身体に巻き付ける構造上、冬は暖かい
- 薄手の生地のため、だっこ紐を装着した上にリュックもすっきりと背負える
- フリーサイズで、家族間で共有できる
- コットン素材のため、洗濯機であらうことができ、お手入れが簡単
- 価格が安く、オプションパーツなどの買い足しも特に不要で、リーズナブル
- 保存袋もついていて、コンパクトで携帯しやすい
- コンパクトに持ち運べるので、セカンドだっこ紐にも最適
- 柄・デザインのラインナップが豊富で、他人とかぶりにくい
- だっこ紐をファッションの一部としてスタイリッシュに身につけられる
- 双子をダブルだっこできる期間が短い(新生児〜生後2ヶ月 ※メーカー公称)
- だっこしたまま授乳する際、赤ちゃんの位置合わせがやや難しい
- だっこの方法が限られている(対面だっこのみ)
- 使用できる期間が短い(新生児〜18ヶ月まで ※Boba Wrap Classicの場合)
- 布を身体に巻き付ける構造上、夏は暑い(※清涼感のあるバンブー素材での販売あり)
- ベビーキャリアタイプのものと比べ、だっこ紐の装着がやや面倒
【おまけ】Boba Wrap ClassicとBoba Wrap Serenity、どっちがいいの?
Boba Wrapには、Boba Wrap Classic(ボバ・ラップ・クラッシック、または単にボバ・ラップとも)とBoba Wrap Serenity(ボバ・ラップ・セレニティ)の2種類がありますが、どちらがいいの?と購入を迷ってしまう人もいるかもしれません。
▼Boba Wrap Classic(ボバ・ラップ・クラッシック)
▼Boba Wrap Serenity(ボバ・ラップ・セレニティ)
Boba Wrap ClassicとBoba Wrap Serenityの違いは、ザッとこんな感じです。
Boba Wrap Classic | Boba Wrap Serenity | |
---|---|---|
価格 | 安い | 高い |
サイズ | 5.5ヤード(約5m) | 5.5ヤード(約5m) |
素材 | コットン素材 | コットン素材(バンブー) |
清涼感 | なし | あり |
使用期間 | 〜16kgまで | 〜16kgまで |
おすすめ使用期間 | 新生児〜18ヶ月頃まで | 新生児〜12ヶ月頃まで |
決め手としては、次のような観点で選べばいいと思います。
- 価格が安い方がいい人 →Boba Wrap Classic
- 長く使いたい人 →Boba Wrap Classic
- 暑がりな人、夏に使用する人 →Boba Wrap Serenity
私の場合はというと、細かいところにはあまりこだわらずに、好きなデザインで決めました(笑)。
Boba Wrap ClassicとBoba Wrap Serenityでデザインの展開が微妙に違っているので、このデザインがいい!というものがあれば、直感でそれで決めてしまっていいのかも。
【新生児期から使えるダブルだっこも可能なラップタイプのだっこ紐!Boba Wrap】まとめ
以上、新生児期から使えて、双子をダブルだっこもできるだっこ紐(ベビーラップ)、Boba Wrap(ボバ・ラップ)のレビューでした。
ロングユースのだっこ紐と比べて使える期間が短くはありますが、肌に優しく、衛生的、おしゃれで、コンパクト。
フリーサイズで、ママが使ってもいい。パパが使ってもいい。
双子の1人をだっこしてもいい。2人ともをだっこしてもいい。
ダブルだっこも授乳もできて、双子育児にも持ってこいです!
Boba Wrapは、
- 双子をダブルだっこしたい人
- 赤ちゃんを長時間だっこする人
- 赤ちゃんをだっこで寝かしつける人
- 自宅など屋内でもだっこ紐を使用する人
- だっこ紐の上にコートなどを重ね着したい人
- リュック派の人
- だっこ紐をママ・パパで兼用したい人
- だっこ紐を頻繁に洗濯したい人
- 他人とかぶるのがイヤな人
・・・におすすめです!