我が家の双子は絵本が大好きです。
寝る前に双子兄・双子弟がそれぞれ選んだ2冊の本を読み聞かせてから眠るルーティンをはじめ、
朝起きたら本棚に向かって行き、朝ごはんができるまで読書タイム。
保育園から帰って来たら、制服を脱いで、お風呂が沸くまでの間読書タイム。
・・・と、1人で本を読む時間も増えてきました。
中でも双子が登場する絵本は、登場人物を自分たちと重ね合わせて感情移入するみたいで、特にお気に入りです。
そこで今回は、我が家の双子のお気に入りの絵本も含め、“双子”がテーマだったり登場したりする絵本をジャンル別に紹介したいと思います。
双子が登場するおすすめ絵本:ロングセラー編
ちびくろ・さんぼ シリーズ(瑞雲舎)
- タイトル: 『ちびくろ・さんぼ2』
- 作者: ヘレン・バンナーマン(作)/岡部冬彦(絵)/光吉夏弥(訳)
- 出版社: 瑞雲舎
- 発行年: 2005年
- 対象年齢: 不明
- おすすめ度: ★★★★☆
(※出版社許諾済み)
ちびくろ・さんぼは、1899年にイギリスで初版、日本では1953年に岩波書店から出版されたベスト・セラー。
黒人差別との抗議の声が強まり、1988年に一度は絶版になりました。
その後、時を経て、2005年に瑞雲社から復刊されました。
復刊されたシリーズ2冊目『ちびくろ・さんぼ2』(瑞雲社、2005)では、さんぼの双子の弟、
- ちびくろ・うーふ
- ちびくろ・むーふ
が登場します。
赤い帯の方が うーふ、青い帯の方が むーふ。
ママ・パパ世代や、その親世代も、みんな知ってるちびくろさんぼ。
我が家の双子にもぜひ読んであげたい!
シリーズのその他作品は以下のようなものがあり、執筆時現在で3冊出版されています。
ブルーナの絵本 シリーズ(福音館書店)
- タイトル: 『ぴーんちゃんと ふぃーんちゃん』
- 作者: ディック・ブルーナ(文・絵)/石井 桃子(訳)
- 出版社: 福音館書店
- 発行年: 1968年
- 対象年齢: 2歳〜
- おすすめ度: ★★★☆☆
『ぴーんちゃんと ふぃーんちゃん』(福音館書店、1968)は、人間の双子の姉妹、
- ぴーんちゃん
- ふぃーんちゃん
のお話です。
赤いリボンが ぴーんちゃん、青いリボンが ふぃーんちゃん。
1955年にオランダで初版、日本では1964年に出版された『nijntje(ナインチェ、ちいさなうさこちゃん)』から続くブルーナの絵本シリーズは、60年以上愛されている世界的なロングセラーです。
ブルーナの絵本シリーズと言えばミッフィーちゃん(うさこちゃん)が有名ですが、実はそれ以外のお話もたくさんあります。
原タイトル『nijntje(ナインチェ)』は、オランダ語で「うさちゃん」っていう意味なんだって。
シリーズのその他作品は、以下のようなものがあります。
ぐりとぐら シリーズ(福音館書店)
- タイトル: 『ぐりとぐら』
- 作者: なかがわりえこ(作)/おおむらゆりこ(絵)
- 出版社: 福音館書店
- 発行年: 1967年
- 対象年齢: 3歳〜
- おすすめ度: ★★★★★
『ぐりとぐら』(福音館書店、1967)は、野ねずみの双子のきょうだい、
- ぐり
- ぐら
のお話。
青い服を着てるのが ぐり、赤い服を着てるのが ぐら。
公式では“ふたごのきょうだい”って説明されているのですが、一人称は“ぼく”と言っているし、「兄弟」・・・ということでいいのかな???
世代を超えて圧倒的な人気と知名度を誇るぐりとぐらシリーズ。
親から子へ、子から孫へと読み継がれてきた不朽の名作。
1967年から現在に至るまで、実に50年以上もの間愛されてるロングセラーです。
シリーズのその他作品は以下のようなものが多数あり、読みごたえたっぷりです。
くまのがっこう シリーズ(ブロンズ新社)
- タイトル: 『くまのがっこう ジャッキーのいもうと』
- 作者: あだち なみ(絵)/あいはら ひろゆき(文)
- 出版社: ブロンズ新社
- 発行年: 2007年
- 対象年齢: 不明
- おすすめ度: ★★★☆☆
『くまのがっこう ジャッキーのいもうと』(ブロンズ新社、2007)は、くまの女の子ジャッキーが主人公のお話。
2002年から続くオリジナルシリーズは、第15作まで刊行されています(執筆時現在)。
ジャッキーは、11人のお兄ちゃんたちがいる12人きょうだいの末の妹。
そのジャッキーの妹分として第7作で登場するのが、双子のちびくまちゃん姉妹、
- ルル
- ロロ
です。
オレンジ色の方がルル、黄色い方がロロ。
双子のルル・ロロが主人公のお話は、くまのがっこうシリーズではこの作品くらいですが、これ以外にもちょこちょこ登場してはいるみたいです。
ジャッキーの本当の妹、というわけではなくて、”妹みたいな存在”ってことらしい。
シリーズのその他作品は、以下のようなものがあります。
また、この作品が原案となって、Eテレでアニメ化もされました。
アニメの原作絵本が、KADOKAWAから『がんばれ!ルルロロ』シリーズとしても出版されています。
ペネロペおはなしえほん シリーズ(岩崎書店)
- タイトル: 『ペネロペとおむつのふたごちゃん』
- 作者: アン・グットマン(文)/ゲオルグ・ハレンスレーベン(絵)/ひがしかずこ(訳)
- 出版社: 岩崎書店
- 発行年: 2017年
- 対象年齢: 0〜4歳
- おすすめ度: ★★★☆☆
『ペネロペとおむつのふたごちゃん』(岩崎書店、2017)は、フランス生まれの3歳のコアラの女の子、うっかり屋さんのペネロペが主人公のお話。
2003年にフランスで初版のペネロペシリーズ。
ちなみに、作者のアン・グットマンさんとゲオルグ・ハレンスレーベンさんは夫婦。
ペネロペの双子の弟・妹、
- ウスターシュ(弟)
- フィロメーヌ(妹)
というコアラが登場します。
白色の方がウスターシュ、ラベンダー色の方がフィロメーヌ。
こちらは男女のMix Twinsちゃん。
原タイトル『「Penelope tete en l’air(ペネロペテタンレール)』はフランス語で「うっかりペネロペ」という意味だそう。
シリーズのその他作品は、以下のようなものがあります。
Eテレでアニメ化もされました。
アニメ版ではタータとフィーフィ、と呼ばれてるみたいです。
そして、アニメ版ではウスターシュとフィロメーヌに先んじて、ペネロペのいとこ・双子のミロ(男の子)とマドレーヌ(女の子)が登場します。
こちらは、どちらも桃色で見分けがつかないそう。
ファミちゃんリアちゃん シリーズ(BL出版)
- タイトル: 『ファミちゃんリアちゃん はじめてはじめて』
- 作者: 小山薫堂(作)
- 出版社: BL出版
- 発行年: 2020年
- 対象年齢: 不明
- おすすめ度: ★★★★☆
『ファミちゃんリアちゃん はじめてはじめて』(BL出版、2020)は、神戸にある老舗子供服ブランド・ファミリアと、くまモンの生みの親・放送作家の小山薫堂さんとのコラボレーションによる絵本です。
ファミリアは朝ドラで有名になったので、子育てママ・パパなら知っている人も多いはず。
1951年に誕生したファミリアの人気キャラクター、4歳の白いこぐまの双子のきょうだい、
- ファミちゃん(双子兄)
- リアちゃん(双子妹)
のお話です。
こちらも男女のMix Twinsちゃん。
ファミリア好きなママ・パパや双子ちゃんにはぜひ読んでもらいたい!
シリーズのその他作品は以下のようなものがあり、執筆時現在(2024.8)で第5弾まで出版されています。
双子が登場する絵本:シリーズもの編
ティモシーとサラ シリーズ(ポプラ社)
- タイトル: 『ティモシーとサラの絵本(1) おたんじょうびのおくりもの』
- 作者: 芭蕉みどり(作・絵)
- 出版社: ポプラ社
- 発行年: 1989年
- 対象年齢: 3・4・5歳
- おすすめ度: ★★★☆☆
とても仲良しな双子のこねずみ、
- ティモシー
- サラ
のお話。
ティモシーは、ちょっと内気で優しくて、食いしん坊な男の子。
サラは、元気でおしゃま、ちょっぴり泣き虫な女の子。
ふんわりとしたタッチの絵がとてもかわいらしい絵本です。
シリーズその他の作品は以下のようなものが多数出版されていて、読み応えありです。
ももちゃん はなちゃん シリーズ(リーブル)
- タイトル: 『ももちゃん はなちゃん なかよしえほん』
- 作者: つちだ よしはる(作)
- 出版社: リーブル
- 発行年: 1995年
- 対象年齢: 不明
- おすすめ度: ★★★☆☆
(※出版社要問い合わせ)→OK
『ももちゃん はなちゃん なかよしえほん』(リーブル、1995)は、くまくんと双子の姉妹、
- ももちゃん
- はなちゃん
のお話。
作者のつちだよしはるさんには子どもが3人いて、くまくんは上のお兄ちゃん、ももちゃん・はなちゃんは下の双子の妹(ももこ・はなこ)がこのシリーズのモデルになっているのだそう。
シリーズのその他作品は以下のようなものがあり、執筆時現在(2024.8)で7冊出版されています。
ふたごのひよちゃんぴよちゃん シリーズ(徳間書店)
- タイトル: 『ふたごのひよちゃんぴよちゃん はじめてのようちえん』
- 作者: バレリー・ゴルバチョフ(作・絵)/なかがわちひろ(訳)
- 出版社: 徳間書店
- 発行年: 2006年
- 対象年齢: 3歳〜
- おすすめ度: ★★★☆☆
(※出版社書影利用OK)
『ふたごのひよちゃんぴよちゃん はじめてのようちえん』(徳間書店、2006)は、双子のひよこ、
- ひよちゃん
- ぴよちゃん
のお話。
ソビエト連邦時代のウクライナ共和国(現在のウクライナ)生まれの絵本作家、バレリー・ゴルバチョフさんによる絵本。
これから幼稚園や保育園に通う双子ちゃんにおすすめしたい絵本。
その他作品は以下のようなものがあり、執筆時現在(2024.8)で2冊出版されています。
ふたごのあかちゃん(Super Twin Babies) シリーズ(ひさかたチャイルド)
- タイトル: 『ふたごのあかちゃん(Sper Twin Babies)』
- 作者: 北川チハル(作)/はたこうしろう(絵)
- 出版社: ひさかたチャイルド
- 発行年: 2007年
- 対象年齢: 4・5歳〜
- 備考: 全国学校図書館協議会選定図書、日本子どもの本研究会選定図書
- おすすめ度: ★★★★☆
(※出版社許諾済み)
『ふたごのあかちゃん(Super Twin Babies)』(ひさかたチャイルド、2007)は、生まれたばかりの双子の赤ちゃん、
- やっほー
- うふふ
のお話。
やっほー は男の子、うふふ は女の子。
赤ちゃんなのに、歩いたり、走ったり、ジャンプしたり、しゃべったり・・・
なスーパーツインベイビーズ!
元保育士の北川チハルさんが描くパワフルな赤ちゃんが大活躍する愉快なお話です。
双子が、生まれてからまだ顔を見ていないお父さんを探しに行くお話。
双子パパにおすすめしたい一冊。
その他作品は以下のようなものがあり、執筆時現在で2冊出版されています。
ふたごのしろくま シリーズ(講談社)
- タイトル: 『ふたごのしろくま ねえ、おんぶ』
- 作者: あべ弘士(作)
- 出版社: 講談社
- 発行年: 2012年
- 対象年齢: 2歳〜
- おすすめ度: ★★★★★
(※出版社NG)
『ふたごのしろくま ねえ、おんぶ』(講談社、2012)は、氷の島に暮らす双子のしろくまとお母さんぐまが繰り広げる、愛らしいお話です。
作者のあべ弘士さんは北海道出身で、旭山動物園の元飼育員をされていた方。
このお話は、作者が北極を訪れた時に実際に見たものが元になっているのだそう。
その他作品は以下のようなものがあり、執筆時現在3冊出版されています。
ふたごのひつじ ポコとモコ シリーズ(ポプラ社)
- タイトル: 『ふたごのひつじ ポコとモコ』
- 作者: 市原淳(作・絵)
- 出版社: ポプラ社
- 発行年: 2015年
- 対象年齢: 0・1・2歳
- おすすめ度: ★★★★★
(※出版社申請中)→OK
『ふたごのひつじ ポコとモコ』(ポプラ社、2015)は、そっくりでなかよしな双子のひつじのきょうだい、
- ポコ
- モコ
のお話。
青い方がポコ(男の子)、赤い方がモコ(女の子)。
5種類のしかけがある、しかけ絵本。
絵本のページをめくると、はんぶんこできたり、扉が開いたり、上に伸びたり、しかけが楽しいです。
双子は似ているところもあるけど、全然違うところもある、ということを教えてくれる絵本です。
しかけ絵本好きな双子ちゃんにもおすすめ。
その他作品は以下のようなものがあり、執筆時現在(2024.8)で2冊出版されています。
こぶたのピクルス シリーズ(福音館書店)
- タイトル: 『ピクルスとふたごのいもうと』
- 作者: 小風さち(文)/夏目ちさ(絵)
- 出版社: 福音館書店
- 発行年: 2016年
- 対象年齢: 5・6歳〜
- おすすめ度: ★★★★★
(※申請不要)
『ピクルスとふたごのいもうと』(福音館書店、2016)は、元気なこぶたの小学生の男の子、ピクルスが主人公のシリーズ。
シリーズ第2弾では、双子の妹、
- ムギ
- コムギ
が生まれ、ピクルスはお兄さんになります。
絵本としては字が多めですが、1冊に以下の4話
- ピクルスと朝顔
- ピクルス、お兄さんになる
- ピクルスの涙
- ピクルスのおみまい
が収録されている短編集なので、それぞれのお話は読み聞かせにはちょうどいい長さだと思います。
お兄ちゃん・お姉ちゃんになる子の気持ちが丁寧に描かれているので、双子に限らず、下のお子さんが生まれるおうちの方にもぜひおすすめしたい一冊です。
その他作品には以下のようなものがあり、執筆時現在(2024.8)で3冊出版されています。
ふたごパンダ シリーズ(中央公論新社)
- タイトル: 『ふたごパンダのこころコロコロ』
- 作者: 西島三重子(文)/はせがわゆうじ(絵)
- 出版社: 中央公論新社
- 発行年: 2022年
- 対象年齢: 不明
- おすすめ度: ★★★★★
(※中央公論新社へ書影利用許可申請中)
『ふたごパンダのこころコロコロ』(中央公論新社、2022)は、お母さんパンダと双子のパンダの幸せな日々を描いたお話。
絵も言葉もとってもやさしくて、読むとやさしい気持ちになれる絵本です。
読み聞かせにもピッタリ。
子どもだけじゃなく、癒しを求める大人にもぜひおすすめしたい!
作者のはせがわゆうじさんは、パンダのキャラクターグッズ「ぱんだもん」の作者でもあります。
マスキングテープや付箋、ハガキなど、可愛いパンダグッズがいろいろ販売されているので、気になる人は検索してみてください。
また、作者の西島三重子さんは、シンガーソングライターだったり、歌手だったり、イラストレーターだったり、マルチな方。
1976年にリリースされた『池上線』を歌っていた方だと聞くと、じいし・ばあば世代では知っている人も多いかも。
その他作品は以下のようなものがあり、執筆時現在(2024.8)で3冊出版されています。
双子が登場するおすすめ絵本:双子の男女別
双子の兄弟(男の子・男の子)
『ぐりとぐら』(福音館書店)
- タイトル: 『ぐりとぐら』
- 作者: なかがわりえこ(作)/おおむらゆりこ(絵)
- 出版社: 福音館書店
- 発行年: 1967年
- 対象年齢: 3歳〜
- おすすめ度: ★★★★★
『ぐりとぐら』(福音館書店、1967)は、野ねずみの双子のきょうだい
- ぐり
- ぐら
が登場するお話です。
青い服を着てるのがぐり、赤い服を着てるのがぐら。
公式では“ふたごのきょうだい”って説明されているのですが、一人称は“ぼく”と言っているし、「兄弟」・・・ということでいいのかな???
1967年から現在に至るまで、実に50年以上もの間愛されてるロングセラーです。
シリーズのその他作品は以下のようなものが多数あり、読みごたえたっぷりです。
『ふたごのでんしゃ』(あかね書房)
- タイトル: 『ふたごのでんしゃ』
- 作者: 渡辺茂男(作)/堀内誠一(絵)
- 出版社: あかね書房
- 発行年: 1969年
- 対象年齢: 就学前〜
- 備考: 全国学校図書館協議会選定図書、日本図書館協議会選定図書、厚生労働省社会保障審議会推薦図書
- おすすめ度: ★★★★☆
(※出版社書影利用OK)
『ふたごのでんしゃ』(あかね書房、1969)は、路面電車の双子の兄弟、
- べんけい
- うしわか
のお話。
東の車庫にはべんけい、西の車庫にはうしわか。
単線を東へ西へ走る2人ですが、そんな2人の元にも時代の流れとともに車社会の波が押し寄せます。
最後はほっこり心温まるお話です。
電車好き、本好きの子にぜひおすすめしたい一冊。
また、このお話には続編があり、こちらも夢のある未来のお話が描かれていておすすめです。
『ふたりはふたご』(くもん出版)
- タイトル: 『ふたりはふたご』
- 作者: 田島征彦・田島征三(作)
- 出版社: くもん出版
- 発行年: 1996年
- 対象年齢: 幼児〜
- おすすめ度: ★★★★★
(※出版社OK。「ホームページなどに掲載される場合は、該当するページのアドレスをお知らせください。」)
『ふたりはふたご』(くもん出版、1996)は、双子の兄弟
- ゆきちゃん
- せいちゃん
が主人公のお話。
著者の田島征彦(ゆきひこ)さん・田島征三(せいぞう)さんは双子(一卵性双生児)。
2人のはじめての合作絵本が、この『ふたりはふたご』なんだそう。
同じ場面を右ページと左ページで描き分けたそうなので、作中ではそれぞれが自身の絵を担当されたりしたのかな???
ほぼ日刊イトイ新聞より引用
- ーー おふたりの合作の絵本もありますけど。
- 田島 ああ、同じ場面を、
- 右ページと左ページで描きわけたやつ。
- ぼくは、ふだんは紙に描いているけど、
- 征彦の絵は「染め」だから布なんだ。
2人が子どもの頃に過ごした高知の自然がお話の背景となっていて、土佐弁(なのかな?)のセリフもおもしろい。
双子の仲のよさだったり、双子だからこその葛藤だったりが実際の視点で描かれているところは、双子作家ならでは。
双子ママとしては、もう”わかりみ”しかない(笑)。
『ちびくろ・さんぼ2』(瑞雲舎)
- タイトル: 『ちびくろ・さんぼ2』
- 作者: ヘレン・バンナーマン(作)/岡部冬彦(絵)/光吉夏弥(訳)
- 出版社: 瑞雲舎
- 発行年: 2005年
- 対象年齢: 不明
- おすすめ度: ★★★★☆
(※出版社許諾済み)
ちびくろ・さんぼは、1899年にイギリスで初版、日本では1953年に岩波書店から出版されたベスト・セラー。
黒人差別との抗議の声が強まり、1988年に一度は絶版になりました。
その後、時を経て、2005年に瑞雲社から復刊されました。
復刊されたシリーズ2冊目『ちびくろ・さんぼ2』(瑞雲社、2005)では、さんぼの双子の弟、
- ちびくろ・うーふ
- ちびくろ・むーふ
が登場します。
赤い帯の方が うーふ、青い帯の方が むーふ。
ママ・パパ世代や、その親世代も、みんな知ってるちびくろさんぼ。
我が家の双子にもぜひ読んであげたい!
シリーズのその他作品は以下のようなものがあり、執筆時現在で3冊出版されています。
『くまのこ3きょうだい ふねのきょうそう』(教育画劇)
- タイトル: 『くまのこ3きょうだい ふねのきょうそう』
- 作者: 中川ひろたか(作)/中川貴雄(絵)
- 出版社: 教育画劇
- 発行年: 2020年
- 対象年齢: 2・3歳〜
- おすすめ度: ★★★☆☆
(※出版社OK)
『くまのこ3きょうだい ふねのきょうそう』(教育画劇、2020)は、くまの双子の兄弟、くまたろうとくまのすけ、さらにその弟のまさおが登場するお話。
- 1番目が、双子のお兄さんぐま、くまたろう
- 2番目が、双子の弟ぐま、くまのすけ
- 3番目が、末っ子のまさお
いつでも一緒で仲良しのくまの子3兄弟が、船の競争遊びをするお話。
男の子3人って楽しいな、と読んでて笑顔になれる絵本です。
『うみとりくの からだのはなし』(童心社)
- タイトル: 『うみとりくの からだのはなし』
- 作者: 遠見才希子(作)/佐々木一澄(絵)
- 出版社: 童心社
- 発行年: 2022年
- 対象年齢: 4・5歳〜
- 備考: 全国学校図書館協議会選定
- おすすめ度: ★★★☆☆
(※出版社OK)
『うみとりくの からだのはなし』(童心社、2022)は、双子の兄弟
- うみ
- りく
のお話。
産婦人科医の遠見才希子さんが子ども達に性教育を伝える、性とからだの絵本です。
お母さんになでられるのが好きな りく、なでられるのが苦手なうみ。
双子はそっくりだけど、全然違う、という大切なことを教えてくれます。
シリーズのその他作品は、以下のようなものがあります。
【双子が登場するおすすめ絵本】まとめ
以上、双子が登場するおすすめ絵本をジャンル別に紹介しました。
- お気に入りのシリーズを見つけてみるもよし
- くまやコアラといった好きなキャラクターの双子ちゃんが登場するお話を読んでみるもよし
- 双子(男・男)、双子(男・女)、双子(女・女)といった性別パターンが自分達と同じ主人公のお話を読んでみるもよし
ご家族で一緒に読める、双子ちゃんのお気に入りの絵本が見つかるといいですね。